Reload S RDA クローンの試練



答えを先に書くタイプ

BFピン付属(BF対応とは言ってない)


Reload S RDAとは

「Reload Vapor USA」社の24mmタイプのBF対応RDAです。
本家での価格は$60。
日本では\9,000~\10,000くらい。
そこそこのお値段がする高級アトマイザーです。

今回購入したのは上記のクローン(偽物・コピー品)となります。
(購入先:3FVAPE


クローンの心構え

以前にもどこかで書きましたが、最初から偽物だとわかってて買う時点で、
不良品だろうが、なんだろうが文句はありません。
そのリスクを含んでの低価格です。
この記事はクローンの購入&使用を推奨するものではありません。
本物を買いなさいよ。本物を。


試練は突然に…

幸運なことに、今まで購入した数々のクローンでは
致命的な不良品に出会ったことがありませんでした。
SXKをはじめ、SJMYやYFTKなど、品質に定評のある
クローンメーカーの品がほとんどだったせいもあるでしょう。
ちなみに、
仕上げが粗いとか、材質が違うとか、付属品が無いとか、
そんなものは不良品ではありません。
実用上は何の問題もないので、ある意味クローンの個性だと思いましょう。

しかし、今回のクローンはメーカー不明。
販売ページにもパッケージにも本体にも
製造元のヒントはどこにもありませんでした。
とうとうというか、当然というか、
始めてクローン品質の試練を味わうことができました。
その内容と解決方法を書いておきます。


BFピンが付属しています


今回購入したReload S RDAのクローンには
ノーマルピンに加え、BFピンが付属しています。
これに変更することで、MODのリキッドボトルから
ポジピンの空洞を通ってリキッドがデッキに供給されます。

RECURVEみたいなデッキ


えーっと、これは…この構造だとどこからリキッドが出るんだ?
きっとよく見えないだけで、どこかの隙間から供給されるんだろうな…
素人が心配することじゃないか…。
そんな風に考え、とりあえずコイルを付けて吸ってみました。

実吸
シューースコォーーーーーーーーー
うん、けっこう美味い。吸い心地はいい感じ。
さて、いよいよ問題のスコンク。
いつものようにリキッドボトルを軽く押してみる。
ん?何か硬い…。あれ?
ガッツリ塞がってる感じがするぞ。
思いっきり押してみる。
ぎゅぅーーーーー
からの、接続部からリキッドジワァぁ…
漏れ漏れビチャビチャ。

おいおいおい
何か詰まってるのか?
BFピンの付け方をミスった?
とりあえずパーツをバラしてチェックしてみるか…。

問題のパーツ


このパーツの真ん中の穴をBF対応のポジティブピンで固定します。
デッキ側から見るとこんな感じ。

あれ?これは…どういうことだろう。
ポジピンのネジでこのパーツをとめるんだよな。
パーツの底部はピッタリくっつくことになるけど…
あれ?どこからリキッドが出るんだ?
どこかにあるはずの隙間や穴を必死に探すこと数分。
(まだ疑ってない)
やっぱりこの構造だと、リキッドが出る隙間がどこにも無いんじゃ…
まさか、本物とは構造が違うのかな。
(すこし疑い始めてる)
本物がどうなってるか、デッキの画像をググッてみるか。

正規品のデッキ構造


これか!
赤丸部分をよぉーく見ると、横に穴が見える。
BF用ポジピンを上がってきたリキッドはこの穴から左右に供給される仕組み。
(疑いは確信に)
そりゃそうだ、この構造だよね普通。
クローンにはあるはずの穴が開いてないってことか…
そんなこともあるんだね…。

BFピン付属(BF対応とは言ってない)

販売ページには"Comes with Squonk Pin"の文字。
つまりそういうことです。
BFピン付属とは書いてあるけど、
BF対応のRDAアトマイザーとして使えるとはどこにも書いてない。
うん。不良品ではないな。
これは誰も悪くない。
ちきしょう。


穴が無いなら開ければいいじゃない

と、いうことでBFとして使うには何とか穴を開けなくてはなりません。
結果こうなりました。

電気ドリルでは全く歯が立たなかったので、
彫金用の糸ノコで溝を切り込み、仕上げは手作業でヤスリがけをする羽目に。
このためだけにホームセンターで細工用ヤスリ(三角)を購入しました。
お値段\850也。
ちなみにアトマイザーのお値段は $7.68…
何をしてるんだ俺は…。

細かいことは気にしないで続けます。
裏から見るとちゃんと貫通してますね。
よしよし、これならOK。

この加工により見事にリキッドの出口ができました。
本物とは形状が異なりますが、機能は大差ないのでまぁいいでしょう。
デッキに付けるとこんな感じ。


MODに付けてテストしたところ、リキッドは綺麗に流れます。
それどころか、すこし強めにボトルを押すと、
コイル下部にピュッと直接供給されるという、
本家を超えた機能を実現。
うん、すばらしい出来だ。

Reload Sのコイル&コットン


セッティングはRECURVE RDAとほぼ同じかんじです。
高さが無い分、コイルの足が短いだけ。
写真のコイルは、
Ni80 3mm フューズドクラプトン 0.35Ω

おすすめコイルの話はこちら


ちょっと変わったカバー構造


AFCを兼ねたカバーは上記の3ピース構造。
左のパーツを真ん中と右のリングでサンドします。
斜め下を向いたエアフローにより、
漏れは(ほぼ)ありません。
スピッドバックも少なく、快適に使用できます。

実際の使用感

RECURVE RDAと比較した場合、
 味:大味(薄め)
 吸気音:大きめ
 全開エアフロー:同等~ちょい軽
 リキッド保持量:同等
 漏れ耐性:同等~高め
 ビルドしやすさ:ものすごくラク(同等)
 重量:軽量
 サイズ:小さい
 結露:少ない
 見た目:かっこいい

つまり、「味や吸い心地は普通だけど軽くて小さくてかっこいい」
こいつの役目はこれだけでいいんじゃないかな。
RECURVEがやけに濃くて美味すぎるだけ。


一番のマイナス点は吸気音がうるさいことです。
シュフォぉーーと結構な音を発するので、
出先で使うのには少し気が引けます。
(あくまでクローンでの話です。本物がどうなのかわかりません。)


MODとの相性


Pulse Xに乗せてみました。
かっこいい…よね。うん。
そうそう、Pulse80wのUSB部分が壊れたのでXを購入しました。
パネルは80wのものを流用してます。


「クローンの試練」は以上となります。
今回の教訓:安心してると痛い目みるよ!
勉強させていただきました。




この記事では決して偽物の購入や使用を推奨しているわけではありません。
良識あるみなさんは最初から本物(オーセン)を買いましょう。

こう見えて、ここはVAPEブログではありませんよ。

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